ガリ勉×メガネ=?
「やっあの、あの……」

 頭が真っ白になって次の言葉が思い浮かばない。
 慌てふためく葉菜に、イラついたように荒々しいため息をつくと、立ち上がり近づいてくる。
 ま、まずい…? 逆鱗に触れた!?

「三森っていったっけ? アンタいい度胸してんじゃん」

 目の前まで来て立ち止まると、腕を組んで不敵に笑う。

「い、いえ……滅相もございません」

 目の前に壁のように立ち塞がるツンツン頭に、壁際に追い込まれた葉菜の視線が泳ぐ。
 ツンツン頭…。
 そこでふと疑問がわいてきた。
 そういえばこの人、誰だったんだっけ?

「あなた名前なんだっけ?」

「おいおい、相手が誰か知らないで話ししてたのかよ」

「ごめん。でも、学校に来てる記憶あんまりない」

「ハッキリいうね。俺、そういう女、好き。奏多だ。有明 奏多(ありあけ かなた)」

 奏多は、目の前の女をあらためて見た。
 目鼻立ちのはっきりした顔立ち。桜色の唇。色白の綺麗な肌。スタイルが良く、胸も大きい。艶のある綺麗なストレートロングの黒髪。
 学校一の美人、三森葉菜。一際目を引くいい女。

「ここしばらく恋人のお姉さんのところに入り浸ってたから、学校に来てなかったんだ」

「あ、そう、なんだ……」

 じーっと見つめてくる奏多に、他になにをいったらいいのか。

「決めた」

 見つめていた奏多が、ますます身を乗り出して顔を近づけてきた。

「俺、お前に会うために明日から学校来る」

 にかっと、晴れ渡る青空のように笑った。
 葉菜は喜べなかった。
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