ガリ勉×メガネ=?
 有明くん、かぁ。
 レンと問題起こさなきゃいいけど……。
 それだけが気がかりだった。

 学校の帰り、保健室のドアをノックして顔をのぞかせると室内は静かで、保険の先生の姿もなかった。
 少し席を外しているだけ?
 葉菜は少しためらったものの、保健室に入って待つことにした。
 少しだけ待って、先生が来なかったら帰ろう。
 二つならんだベッドの片方に座ってしばらく待っていると、ドアが開く音がした。
 てっきり保険の先生が戻ったのかと思っていた葉菜は、現れた人物にびっくりした。
 な、なんでレンが?
 戸惑っていると、葉菜が見えているはずなのにそ知らぬ顔をしてとなりに座ってきた。ビン底メガネを外し、ポケットに入れると、それがあたり前であるかのように、本を開いて読み始める。
 もうひとつベッドがあるのに。わざわざ葉菜のとなりに。ベッドの中央にかかる重心が、レンと葉菜を引き寄せて、肩が触れ合うほどに近付く。
 静かな保健室、たちまち葉菜の心臓が騒ぎ出した。

 なななななになになんで急にとなりに座ったの!? か、肩がくっついちゃうほどレンが近いんたけど!
 緊張で胸はドキドキ。頭はクラクラ。
 ちょっと待って。
 な、なんなの、わたしのこの反応!?
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