ガリ勉×メガネ=?
 レンが冷静に本を読むその姿は、知的な雰囲気が絵になるほど。俯き加減の長いまつげにかかる長い前髪、そこから僅かにのぞく男らしい額、キリリとした眉。綺麗な白い肌、鼻筋の通った顔立ち、シャープな輪郭。そして引き締められた唇……。
 誘惑に勝てず、横から見るレンのハンサムな横顔に見とれてしまった。
 本に落としたレンの視線が、ふいにこちらに向く。

 ‼

 青く澄んだ瞳に見つめられ、たちまち心臓が飛び上がる。

「オレの顔になにかついてるのか?」

「えーと、多分いつも通りかと……」

 何でもないです、と慌てて首を振る。

「今日はとても楽しいことがあったみたいだな」

 楽しいこと……?
 はて? と首を傾げながら一日を思い起こしてみる。

「楽しくはないけど、なにかあったっていうなら、廊下でひとにぶつかったくらい」

「知ってる」

「え? そうなの?」

 すぐに相槌をうつレンをまじまじと見つめる。

「あれだけの騒ぎを廊下で起こせば誰の耳にも入ってくるだろ」

「そ、そうですね」

 あの時のことを思い出して急に恥ずかしくなってきた。廊下で、先生まで巻き込んで、騒ぎを起こしてしまったのだから。
 居心地が悪くなって座り直そうと腰を上げた葉菜の腕を、本から手を放したレンが掴んだ。

「れ、レン?」

 レンの顔にやさしい笑顔が浮かんだ。逆に怖いんですけど。

「で?」

 促されて首を傾げる。
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