嫌なアイツ





『杏香。誕生日おめでとう!』

と私の創った花束を杏香さんは…



[こんなお花なんか私いらないわよ!もっと他にいい物を頂戴よ!]

と言って杏香さんは花束を地面に叩き付けてしまった…



この女の人…

最低…



私は花束を抱き二人に対して…


済みませんが…
お店の中で言い争うのであれば外に出てして貰えませんか?他のお客さんに迷惑が掛かります。
後この花束はもう使い物に成りませんがどうされますか?

と言う私に…


『あぁ~いらないから処分して!』

と言うアイツ…



こいつほんっと最低な男で最悪な男だ!



生花だって生きてるのに…


私は花束を抱き締めながら下を向いた。



[翔?そう言えば今日は逢え無かったんじゃ無いの?なんかウザイ用事があるって言ってたんじゃ無かった?]

女の人の質問に…



『あぁ~終わったらまた電話をするから杏香それまで留守番な!』

と言うアイツ…




はぁ~
もうどうでもいい…

早く店から居なく成って欲しい…



そう思ってたら…



[じゃ家で待ってても良いかしら?]


『あぁ。鍵は持ってるよな?』



…………………。







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