嫌なアイツ





もうどうでもいいからさっさと店から出て行って!!


私は思わず叫んでしまってた…



[なぁ~に?ここの定員さん!愛想悪い~ぃ!]




だぁ~!
お前に言われたくないよ!!


私は花束を持ったままカウンターの中へ入って行った。


こんな奴等…
相手にするだけムダ
言うだけムダ!


だからシカトする事にした。

勝手にやってくれ!

そう言う気持ちだった…






〔愛莉さん?〕

翼さんの声が聞こえた気がした…



〔愛莉さん?大丈夫ですか?〕

やっぱり…

空耳…



【愛莉ちゃん?】

海莉の声までする…



【愛莉ちゃん?愛莉ちゃん?一体どうしたの?何故があったの?泣いてるの?】

海莉が私の両肩に手を置き私を揺さぶって言って来た。



泣いてる?

この私が?



…………………。


嘘でしょ?



私は我に返った…


時間に成っても帰って来ない私を心配して海莉と翼さんがわざわざ迎えに来てくれた。



私は…


そう…



花束をぐちゃぐちゃにされて…


ショックが大き過ぎて耐えてたのに…


泣いてしまってたんだ…







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