傷む彼女と、痛まない僕。

 僕はみんなと違って、風邪をひいたところで、多少のだるさはあれど、頭や間接や腹の痛みは感じない。 無理が利く身体。 というか、無理をしている自覚が薄い。 だって、そこまで辛くないから。

 大丈夫だと思った。 試合が終わって家に帰ったら、下痢をしても何でもとりあえず食って、水分たっぷり取って寝れば治ると思ってた。

 大丈夫じゃなかった。 『みんなの役に立つ』どころか、厄介になってしまっている。

 みんなの『北川、大丈夫か??』『医務室に連れて行こう』という声が聞こえてくる。

 『北川センパイ、北川センパイ』と大ちゃんが僕の肩を揺する。

 その中に『北川の親に連絡した方が良いんじゃないか??』と心配する部員の言葉が耳に入った。

 やめて。 親になんか連絡しないで。 部活を辞めさせられてしまうかもしれない。 


 ・・・・・・みんなも、『やっぱ病人なんか入部させなきゃ良かった』って思っていないだろうか。
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