傷む彼女と、痛まない僕。

 『救急車呼んだ方が良いんじゃないか??』みんなの話はどんどん大袈裟になっていく。

 これも僕に持病があるせいだろう。

 倒れただけでこの騒ぎ。 悔しくて。 情けなくて。

 それに、僕は緊急を要していない。 救急車なんかむやみに呼ばないで。 本当に危機的状況の人の為に使ってよ。

 声を出そうにも、喉がカラカラで。 意識はしっかりしているのに、立ち上がれもしない。 

 半開き状態の僕の目に、

 「北川くん、喋れる?? 罹りつけの病院どこ?? 近い??」

 吉野さんの姿が飛び込んで来た。
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