アリスには赤い薔薇を 猫には白兎の首を



【鍵】を探す
私たちのように
花たちもまた
水を探し
さまよい歩く




似ているのかな
私たちに



「どこにいるかな」



「森をずっと
歩けばどこかに
いるよ」



「それは
そうだけど……」



広そうな森だ
全部回るのは
骨が折れる



「行き違いとか
……ないよね?」



チェリシィの顔を
覗いてみる



彼はにこりと
笑って言った



「さぁ?」





その笑顔で
私はさらに
不安になった



行き違いには
なりません
ように………







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