横顔の君
*
「わぁ、大きいですねぇ…!」
まるで広い空を浮遊しているような大きなジンベイザメに、私は思わず声を上げてしまった。
またこの間と同じようなファミレスで、ちょっと遅いランチをとった私達は、その後、近くの水族館を訪ねた。
日曜日と言うことでそれなりに混んでたけれど、さっきの人ごみに比べたら全然たいしたことはない。
「あんな大きな身体だと、相当食べるんでしょうね。」
「そうでしょうね。でも、あんまり大きな魚は食べないみたいですよ。」
照之さんといると、本当に気持ちがほぐれる。
もちろん、緊張はしてるんだけど、声や話し方が穏やかだし、全体的にのんびりした人だから。
ゆっくりと歩き、他愛ない会話を交わしながら館内の海の生物を見て回った。
大きな水槽にうっすらと映る私達の姿を見て、ふと思った。
私達は、傍目にはどういう風に見えているのだろう?
夫婦?
恋人同士?
それとも、ただの友達?
似てはいないから、兄妹には見えないだろう…
傍を通った二人連れば、腕を組んでるからカップルだってすぐにわかる。
私達はもちろんそんなことはしないし、私達の間には適当な距離がある。
(やっぱり、友達同士かな?)
わかりきったこと…しかも、現実…
それがちょっと寂しかった。
「吉村さん…お土産見て行きましょう!」
お土産さんが見えた時から、きっとそう言うんじゃないかって思ってたから、私はつい吹き出しそうになって俯いた。
(まさか、また何か買ってくれるんじゃ…)
厚かましくも、私はそんなことをふと考えた。
「吉村さん!ちょっと!」
呼ばれて言ってみると、そこにはラッコとペンギンのぬいぐるみを抱えた照之さんがいた。
「これ、どっちが可愛いと思いますか?」
「え…っと、どっちも可愛いですが…強いていうならラッコかな?」
「ラッコですね。
じゃあ、今日はこれをプレゼントさせて下さい。」
「え…そ、そんな…
今日、無理を言って着いて来ていただいたのは私の方だし…」
「何をおっしゃってるんです。
僕一人だったら、あんな面白い所に行けることはなかったし、しかも、ここにお誘いしたのは僕の方ですよ。」
「い、いえ、私も出来ればここに寄りたいなって思ってたんです。」
そんなやりとりをしてる間に、私はおかしくて噴き出してしまった。
「わぁ、大きいですねぇ…!」
まるで広い空を浮遊しているような大きなジンベイザメに、私は思わず声を上げてしまった。
またこの間と同じようなファミレスで、ちょっと遅いランチをとった私達は、その後、近くの水族館を訪ねた。
日曜日と言うことでそれなりに混んでたけれど、さっきの人ごみに比べたら全然たいしたことはない。
「あんな大きな身体だと、相当食べるんでしょうね。」
「そうでしょうね。でも、あんまり大きな魚は食べないみたいですよ。」
照之さんといると、本当に気持ちがほぐれる。
もちろん、緊張はしてるんだけど、声や話し方が穏やかだし、全体的にのんびりした人だから。
ゆっくりと歩き、他愛ない会話を交わしながら館内の海の生物を見て回った。
大きな水槽にうっすらと映る私達の姿を見て、ふと思った。
私達は、傍目にはどういう風に見えているのだろう?
夫婦?
恋人同士?
それとも、ただの友達?
似てはいないから、兄妹には見えないだろう…
傍を通った二人連れば、腕を組んでるからカップルだってすぐにわかる。
私達はもちろんそんなことはしないし、私達の間には適当な距離がある。
(やっぱり、友達同士かな?)
わかりきったこと…しかも、現実…
それがちょっと寂しかった。
「吉村さん…お土産見て行きましょう!」
お土産さんが見えた時から、きっとそう言うんじゃないかって思ってたから、私はつい吹き出しそうになって俯いた。
(まさか、また何か買ってくれるんじゃ…)
厚かましくも、私はそんなことをふと考えた。
「吉村さん!ちょっと!」
呼ばれて言ってみると、そこにはラッコとペンギンのぬいぐるみを抱えた照之さんがいた。
「これ、どっちが可愛いと思いますか?」
「え…っと、どっちも可愛いですが…強いていうならラッコかな?」
「ラッコですね。
じゃあ、今日はこれをプレゼントさせて下さい。」
「え…そ、そんな…
今日、無理を言って着いて来ていただいたのは私の方だし…」
「何をおっしゃってるんです。
僕一人だったら、あんな面白い所に行けることはなかったし、しかも、ここにお誘いしたのは僕の方ですよ。」
「い、いえ、私も出来ればここに寄りたいなって思ってたんです。」
そんなやりとりをしてる間に、私はおかしくて噴き出してしまった。