横顔の君




(どうしよう??)



ペンダントのお礼をなにかしたいと思いながら、何が良いかまだ決めあぐねていた時に、また文庫本をもらってしまった。
だから、なにかお返しを…という気持ちはますます募るのに、何がいいかが思いつかない。



(困ったな…)



照之さんの好きなものは本。
だけど、お店にはいっぱい本があるし、新しいものもけっこうよく読まれてるみたいだから、適当に本をプレゼントってことも出来ない。



またどこかに出かけて、そこでお土産を…って言うのも考えたんだけど、出掛ける場所が思いつかない。
本の他には自然がお好きみたいだけれど、いくらなんでも動物園っていうのは子供っぽいかもしれないし…
考えれば考える程、迷って答えが出せなくなる。



毎日毎日、ネットでいろんなイベントを探したけど、これと言ってピンと来るものがない。



そのうちに、私はファンタジー小説を読み切ってしまい、またその続きを買うために鏡花堂を訪ねた。



「こんばんは。」

「あ、吉村さん…こんばんは!」



私はレジにファンタジー小説を置いた。



「先日はどうもありがとうございました。
あの一冊がなかったら、やっぱり落ち着かなかったと思います。」

「そうですか、それは良かった。
それで、吉村さん…先日言ってた靴のことですが…」

「はい、いつにしますか?」

「今度の日曜はいかがでしょう?」

「はい、構いませんよ。
どこで見ますか?」

「僕、ハーブガーデンに行ってみたいんです。
そして、その帰りに靴を買おうかと…」

「ハーブガーデンですか?良いですね!」

一応、その存在は知っていたものの、先日、薔薇を見に行ったばかりだし、植物ばかり続くのはどうかなと敬遠したところだった。
でも、やっぱりそれでも良かったみたいだ。



(良かった…これでプレゼントが買えるかも…!)


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