音ちゃんにお任せ
「お兄ちゃんと、結くんの雰囲気が悪くって。お兄ちゃんは急にもう音ちゃんに頼るなって言うし」
「あ・・・それは・・・」
どう説明すればいいんでしょう・・・。
未江ちゃんには話せましたけど、兄妹である冬深ちゃんに正直に話せる話ではなくて・・・。
「私が、テストで赤点とかとってしまったり・・・、いろいろと、至らないところがあったからだと思います。なので・・・すみません」
「・・・ううん。ごめんね。私たち、音ちゃんに頼りすぎてるって本当はわかってたの。でも、音ちゃんが来てくれるの嬉しくて・・・、なんでもしてくれる音ちゃんに甘えてた」
「冬深ちゃん・・・」
「家の事、押しつけて遊びに行ったり・・・。今考えたら、ほんと最低だよね・・・」
「そんなことありません。冬深ちゃんには冬深ちゃんの楽しい場所があって、それは大切にしなくちゃいけません。そのことに私を巻き込んだと思っているならそれは違います。私は、私がいたい場所だったからいたんです」
それだけは、はっきり言える。
いやなことなんて一つもなかった。
毎日が楽しくて。
一ノ瀬くんの家に行く日が待ち遠しくて。
いかない日なんて、少し寂しくて。