音ちゃんにお任せ
「どうしよう・・・」
電話に出て行っていた結斗くんが困った顔で戻ってきた。
何かトラブルでしょうか。
「どうかしたんですか?」
「あ・・・、引越し屋のバイトの方は何とかなったんだけど、他のバイト先にも連絡いれたら、カフェのバイトが人手がないって困ってて・・・。何とかするとは言ってくれたんだけど」
「そうなんですか・・・・」
「いや、向こうの人はそれでも何とかするって言ってくれたんだけど。結構困ってるような声色で」
突然一人抜けるとなるとそれは大変なのかもしれません・・・。
「あの、私が代わりに行きましょうか?」
「え?」
「あの、バイトはしたことありませんが・・・。この状況で動けるのは私くらいで・・・。何事も経験と言いますし」
これを機に、バイトというものを経験するのもいいかもしれません。
カフェ、なんておしゃれな響き私に務まるかわかりませんけど。
カフェといえば、この前たまたま入ったあのカフェですよね。
メニューもそこまで多くなかった気がしますし、お店もこじんまりとしていて落ち着いた雰囲気でした。
「なので、私が一ノ瀬くんの代わりを務めます!」