音ちゃんにお任せ



「そ、そんな!そこまで一ノ瀬くんにご迷惑は!!」

「迷惑とか、その足でちんたらされる方が迷惑」

「う・・・」



言い返せません!
これは、一ノ瀬くんの言うとおりにしておいた方がいいのでしょうか。
ですが・・・。




「お、重いですよ・・・」

「いいから」

「で、では・・・失礼します・・・」




私はそっと一ノ瀬くんの肩に手を乗せると体重を乗せていく。
ゆっくり一ノ瀬くんが立ち上がると、私は一ノ瀬くんにおぶさる形に。


恥ずかしぃ!!!



こんな、身体がぴったりくっついて、一ノ瀬くんの匂いが・・・っ!
一ノ瀬くんの匂いが、雨の匂いと合わさって・・・。



すん




「ちょ、なにしてんの」





パチ。
一ノ瀬くんの声にハッと目をあける。





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