音ちゃんにお任せ



「え、あ、う、えええっ!」




わ、私なにを!
今、今確かに・・・。


私、一ノ瀬くんの匂いを嗅いで―――――・・・。




「ち、違うんです、一ノ瀬くん、あの、きゃあ!」

「バカ!暴れんな!」





気が動転した私は一ノ瀬くんの背中で暴れ、バランスを崩した一ノ瀬くんが思いっきり地面に倒れこむ。
私はそのまま一ノ瀬くんの上に・・・。




「・・・った・・・・」





倒れる時に庇うためこちらに向いた一ノ瀬くんの胸が私の顔の下に。
私は一ノ瀬くんの上に馬乗りに倒れた。




「あんたさ、ふざけてんの?」





お、怒ってます!




「ご、ごめんなさいっ、本当に、すみませんっ」




もう嫌。
誰か、こんな私を埋めてください!





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