失恋ゲーム。

.。.:*♡

「海、いかねぇ~?」

そう、突然言ったのは緩い言い方のミラだった。丁度、通知表も返されて学校が終わり下校時間。いつものように、私たちは生徒会室に集まっていた。

「は、え、?」

「いやだから~、海行かねぇかって。」

「いつ?」

「んー、7月終わり?」

終わりって言ったら…1週間後!?カレンダーをチラリと見て驚く。

「ミラがそんなこと言うの珍しいね。」

「えー?だって、姫さん達の水着姿見たいじゃねぇのー。

なー、千夏ー。」

そう、意地悪く笑ってきた。こいつ…。

「ちょっとー、なんで僕にふってくんの?」

ムッと眉間にシワを寄せた千夏。可愛い顔が台無しになるよ。なんて考えてふとこれが、私の“幸せ”なんだなぁ…って思う。

「千夏ちゃんも、素直になれば良いのにねー。

そう思わなーい?瑠樹さん。」

「そうねぇ…。でもこれくらいが育ち盛りって感じでよろしいんじゃなくてー?」

二人は、おば様口調で千夏を弄っている。あー、可哀想。


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