幼なじみはアイドルの先輩
面倒くさそうな返事するなあ。


普通なら総帥の立場できつく注意するけど、まあ……今は半分だけあなたの気持ちを理解してあげますよ。


「水原、あたしです。ちょっと気になっちゃったから来た」


杏の返事がない。


やはり誰にも会いたくはないのだろうか?


薫たちと顔を見合わせようと振り向こうとした時、扉が開いた。


とっさによけた。


もう少しで頭にガツンとだった。


「おはようございます。中へどうぞ」


涼さんや菜穂が言ってたように、見た目は普通だが、左手にはやはり包帯してる。


テーブルには教科書とノートや筆記用具などが。


「みんなに迷惑かけてごめんなさい。商売道具の身体に傷がついてしまいました」


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