幼なじみはアイドルの先輩
私たちを中に入れるなり、いきなり頭を下げた。


さすが杏だわ。先に謝り私を怒れなくさせようとしてる。


「謝らなくていいから、せめてスマホの電源を入れといてよ。音信不通だから余計に心配する」


これが杏に対する精一杯のお説教です。


「すいません。勉強したかったので、電源切ってました。おかげではかどったので辞めるところでした」


どうしてもジッとしてられないんだね。


利き手は右だから勉強出来るって発想でしょう。


身体を休めることを考えないのか。


「左手どうなの?痛む?」


華澄の手が包帯してる杏の左手に伸びかけたが、すぐに思い直した。


「痛み止めの薬飲んで何とかやってます」


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