Chat Noir -バイオハザー度Max-
「つ、付き合ってるだとぉ!!はぁ!?」
浩一はまるで発狂しそうな勢いで、頭を抱えて叫んだ。
「別にいいじゃん。あんたには関係ないでしょ?」
もう四日間も音沙汰なしだけど。
てか浩一が何でそこにこだわるのか分かんない。
~♪
ふいにテーブルに置いたケータイが鳴って、ポテチの油で汚れた手を、着ていた白衣で軽く拭うと、ケータイを開いた。
メール受信:黒猫、倭人
となっていて、私は目を開いた。
え―――……?
四日ぶりに交わす言葉は声ではなく、メールだった。
それでも嬉しくて私の手は僅かに震えた。
待て、朝都。四日ぶりだよ??浮かれてメールを開いても、
『家に来て』とか言われたらどーするんだ?
何せ相手は発情期なるものがある黒猫だ??
ヤりたくなったから。とか…そんな理由だったらどうしよう。
(いや、そんな黒い本心は巧妙に隠すだろうけどね)
まぁ私もそれなりに彼氏が居たし、はじめてってわけじゃないから気にすることないんだけど。
恐る恐るメールを開くと、
記念すべき最初の黒猫メールは
『ちょうちょ発見』
と言う一文だった。