Chat Noir -バイオハザー度Max-



は?ちょうちょ…??ってあのひらひら飛んでるヤツ?


添付ファイルがくっついていて、それを開くと青い空に


白いモンシロチョウがふわりと羽を広げて飛んでいた。


「てかちょうちょ発見とか…」


何よ。


何なのよ、この無邪気。


ホント猫。


ちょうちょで浮かれちゃって。


ちくしょう、可愛いじゃないか。


返信するために決して広くない研究室を見渡すと、ホルマリン漬けにされていたカエルを発見。


照れ隠しで


“お返し。カエルの標本”


と言って写メを送りつけてやった。


すぐに返信する辺りどうかと思ったけど、待ち望んだメールに少しだけ私の素直な本心を忍ばせて。


~♪


『なにこれ。カエルかよ。あんたってやっぱあんただな(笑)』


と、またすぐに黒猫メールが届いた。


可愛くなれない私はカエルなんて送りつけてやったけど、黒猫は悪い気がしてないみたい。


私はテーブルの上に乗せられてたパソコンのマウスを手にとって、


私だって可愛いとこぐらいあるもん。


食らえっ


「そーしん」


ふわふわの長い毛が特徴的な白い猫(教授の飼い猫:ペルシャ♀)画像を送りつけた。




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