Chat Noir -バイオハザー度Max-


“なかなかの美人さんでしょ?あんたのタイプかと思って”


得意げになって送信すると、数分置いてまたも


~♪


メールが鳴った。







『朝都の方がきれーだし』






―――は……


黒猫メールに私はぼーぜん。


“きれい”なんて言われたのはじめてで…


いやいや、朝都。あんた猫と比べてってことだよ。


と、すぐに正常な部分の私がツッコミをかます。



でも


いいもん。猫と比べられたとしても。


「いいもん、いいもん」


ブツブツ言って窓際まで歩いていく。今度は何かないかな~


黒猫をあっと言わせる何か。



猫だし?鳥とか好きだよね、きっと。



なんて勝手に思ってると、







「にゃ~」








小さな泣き声が聞こえた。




は―――…?



この声。








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