EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】

楽譜を閉じて小鳥の頬に軽いキス。

「そうだ。柩に行こうか。早く君の下着を見てあげないとね」

「べ、別に急がなくていいです!」

「ヤダ。早く見たい」

小鳥を抱き上げ、寝室へ。

大股で歩き数歩で柩まで来ると、白魔は優しく小鳥を寝かせた。

「いつ見ても、紫のシーツに君の白い肌は映えるね」

まるで絵画を鑑賞するように見つめられ、小鳥の胸がドキリと高鳴る。


(やっぱりあっちの下着の方が良かったのかな…?)


余計なことを頭の片隅で考えつつ彼女は白魔に身を任せた。

照明を柩サイドにある小さなランプだけにしたら、それが始まりの合図。

早く見たいと言っていたくせに白魔の動きは焦らしているのかと思われる程ゆっくりだった。

そして――。


「君の胸元…薔薇が咲いてるね」


とうとう曝された、それ。

ローズピンクの薔薇を唇でなぞりながら白魔は吐息をこぼす。


「あ、の…」

「ん?」

「ダメですか…?」

「ふふっ。僕の感想、聞くの怖い?声が震えてるよ」


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