彼に惚れてはいけません
10分以上経っていたようだが、時間を忘れていた。
私の箱庭が完成し、箱庭を持って帰りたいと思った。
私の世界、私だけの世界だった。
「楽しい!!」
「それなら良かった!ここは病院ではないから、遊びとしてこの箱庭を取り入れているだけなの。楽しいって思ってもらえるのが一番よ」
今日お客さんに門前払いされたり、上司にため息をつかれたことは、綺麗に浄化されていた。
ノンストレス由衣!
箱庭のアドバイスも欲しければもらえるらしく、私は少しだけ聞いてみることにした。
「ストレスがたまっていますね。でも、新しい何かを見つけたんじゃない?」
「え、新しい何か?」
私が驚いて目を丸くすると奥さんは、優しく微笑みながら頷いた。
何だろう?と首をかしげた私だったけど、私自身気付いていないわけじゃない。
新しい何か・・・・・・
それは、新しい恋だ。
しかも、生まれて一番大きな恋かもしれない。
吉野和也。
こんなにもあなたのことばかり考えるのはどうしてだろう。
あなたのことまだ何も知らないのに、どうして??