彼に惚れてはいけません

「吉野さん、サラダありがとうございます。美味しかったです。気を使ってもらってすいません」

向かいに座った吉野さんは、お手拭で手を拭きながら、いいのいいのと言った。

そして、出たーーーー!!

お手拭で顔を拭きました。
どこまでも期待を裏切らない人だ。

顔、おでこ、そして、首まで拭いた。

ザ、オヤジ!

「おっさんでごめん」

「本当におっさんですね」

ははははと笑い合い、私はまた自分の感情に驚いていた。

欠点を見ても、全然気持ちが下がらないどころか、そんなところも好き!って思っている。

おかしいんじゃないか、私。




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