御曹司さまの言いなりなんてっ!
「部長、私達もお手伝いしましょう」
「これ、お前が相馬さん達と連絡を取り合って準備したのか?」
「今どきってシニア世代もスマホ持ってるんですね。お蔭で連絡とるの、楽でした」
もちろん、協力してくれる人達ばかりじゃなかった。
村人の中には私達に反発している人もいるし、部長自身も厳しい言葉を浴びせられたろうと思う。
それでも、いたんだ。ここに。
『もう一度、一から一緒に始めてみよう。あなたとなら』
そう思ってくれる人達が。
「お前も……」
部長の唇が動いた。
彼の目は大きな不安を抱えているように見える。
「お前も、そう思ってくれているのか?」
「私は……」