御曹司さまの言いなりなんてっ!
部長は私の肩に手をかけ、はっぴを脱がして床に放り投げる。
彼の手は止まることなくブラウスの襟元にも伸び、ボタンを外し始めた。
私は、無意識に一歩下がる。
「じらすなよ。もう、おあずけは無しだ」
「じらしてなんか、いません。ただ……」
「恥ずかしい?」
「…………」
答える代わりに、動悸が激しくなる。
俯いて恥じらう私の胸元から手を離し、彼は目の前で唐突に自分のTシャツを脱いだ。
普段はスーツの下に隠されている部分の彼の素肌が、止める間もなくさらけ出される。
乱れた髪を掻き上げる腕の、しっかりした筋肉。広い肩幅と肩甲骨の膨らみ。
胸からウエストにかけてのライン。
綺麗……。
部屋の薄闇の中に温かな肌色が浮かび上がって、私は瞬きもできずにその色に見入ってしまう。
「俺も脱いだ。これで恥ずかしくないだろ?」
ハッと我に返って、私は急いで視線を逸らした。
再び彼の手が伸びてきて、戸惑う私の服を躊躇なく脱がし始める。
ブラウスのボタンがひとつ。また、ひとつ。
私を衣から解き放とうとする彼の指が下へ向かって降りていくたび、心臓は激しく鳴って、呼吸が乱れる。
でも……嫌じゃない。
嫌じゃないから、抵抗できないの……。