強引上司の恋の手ほどき
ちゃんと食べてくれたんだ。

ぎゅっと胸が締め付けられた。昨日感じた痛みとは違う、甘い痛みに私の頬はゆるんだ。

あの日彼に対して、あんなに不満を爆発させていたのに、この小さな付箋のメッセージだけで解消された。

私はすぐにスマホを取り出して、SNSのメッセージ作成画面を開いた。

【明日、会ってお話したいです。出張気をつけください】

私は要件だけ伝えて、スマホをポケットにしまった。

明日は創立記念パーティだから、郡司さんも比較的つかまりやすいはずだ。

そのときちゃんと謝ろう。

そう決めた私は、ふっきれたのせいかその日人一倍仕事をこなしたのだった。
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