強引上司の恋の手ほどき
……なんだろう、どうしてこんなふうに感じるのかな。

中村くんと一緒にいるときには感じない感情が沸き上がってきて不思議に思う。

「ほら、行くぞ」

背中を優しくおされて、歩き出した。

「ありがとうございます」

そう言うと、課長は髪をかきあげながらニヤッと笑った。

「お礼は仕事で返せよ。明日からはガンガンこき使うからな」

「うそっ!」

私の反応に、課長は声を上げて笑う。それに釣られるようにして、私も声を出してわらった。

いい年の男女が、笑いながら駅へとよるの道を歩く。

課長がいてくれてよかった……。ちゃんと中村くんと話をしてみよう。

解決の緒を見つけた私は、前向きな気持で帰宅したのだった。
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