強引上司の恋の手ほどき
「私そろそろ寝るね」

『あぁ、日曜日のために体調整えて。おやすみ』

「おやすみなさい……」

終了ボタンをタッチすると、電源を落とした。

中村くん……私の作るお弁当恥しいと思ってたんだ。

前の夜から準備して、朝からなれない台所仕事に苦労しながら作ったお弁当。それを恥しいと思われていたことが悔しい。

ふと、私の作った玉子焼きを『美味しい』と言ってくれた時の課長の顔が思い浮かぶ。

弱っているときに思い浮かぶのが、彼氏の顔じゃなくて上司の顔が思い浮かぶなんてどうかしてる。

そう思いながら、課長の顔を思い出したままその日は眠りについた。
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