新選組と最強子供剣士
「おめぇ今日うちに来るんだっけか?」


「うん。見回りが終わったら行く予定だったんだぁ」


「剣壱、こいつは?」


あ、新八さんって金田さんと面識ないんだな。


新八さんは組を先に向かわせると、金田さんと話し出した。


「俺は鍛冶屋をやってる金田っていうもんだ。
この前、剣壱と沖田がうちの所に来て、親父がそいつに小太刀やる予定なんだ」 


「こいつはまだ十もいかない子供だぞ?刀何か持たせる歳じゃねぇ」


「別に使えって言ってるわけじゃねぇ。それにいつかは使うかもだろ?そいつの剣はそこらの武士よりよっぽど腕が立つ」


「剣壱が、か?」


驚いた顔をして僕を見る新八さん。


あれ?新八さん、僕と稽古したことなかったっけ?


それ以前に、斎藤さんとの試合の噂流れてたはずなんだけど‥‥‥


知らなかったのは意外だなぁ。


「そうだ。それより、沖田から聞いたぞ。剣壱は新選組にいるんだろ?じゃあ護身用に持っててもおかしくねぇだろ。お前ら何かと狙われてるし」


「んーまぁそうだが‥‥‥」


「今こうして新選組の巡察に同行してんだ。丸腰じゃあ剣壱だって不安だろ」


「まぁ‥‥‥そう、だな」


金田さんの言葉に言葉が出てこない新八さん。


金田さんが正論を言っているからこそ言い返せないんだろうけど。


「ほんじゃま、今から行くか」


「え、新八さん、巡察は?」


「昼の巡察は大概なにもないからな。あいつらも鍛えてるし大丈夫だ」


おお、隊士さん達と絆を感じるぞ。


本当に信頼してるんだなぁ‥‥‥


ちょっと新八さんが羨ましいかも。


「剣壱、どうかしたか?」


「いやぁ楽しみすぎて‥‥‥‥」


「はは、じゃあ行くか」


そして僕は、新八さんと金田さんと共に親父さんのいる鍛冶屋に向かった。


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