新選組と最強子供剣士
あの人、誰だったんだろう?


男が走り去った方を見ていると、新八さんが僕に駆け寄ってきた。


「剣壱、お前、大丈夫か?」


「新八さん‥‥‥」


さて、ここからが本番だな。


「う、うっ、うわぁーーん!!」


僕は新八さんの前で大声を出して泣き、そのまま抱きついた。


フッ、見たか僕の演技力ッ!!


うん、本当に子役になれる自信あるよ。


「怖かったよぉ!うわぁーん!」


「よしよし、怖かったなぁ。よしよし」


頭を撫でたれたので、だんだん落ち着くようにする。


ふぅ~泣く演技は久しぶりだったからなぁ。


泣けてよかったよかった。


「組長、すみません!さきほどの男を逃してしまいました」


「逃したか‥‥‥まぁこの時間帯は人も多いからな。顔は見れたか?」


「すみません。体格くらいしかわかりませんでした」


「そうか。ま、逃したもんは仕方ねぇよ!剣壱、お前は顔見てないのか?」


「う、ん?え、えっと‥‥‥」


はっきりとは見ていない。


だが整った顔立ちはしていたような気がする。


それと目の色が‥‥‥


「目がね、綺麗だった」


「目?」


「うん。綺麗な色だった」


言葉では言い表せない。


まるで夜空に輝く銀色の星のような‥‥‥


「剣壱」


「?」


「帰るぞ」


「‥‥‥うん!」


そして僕は二番組の人達と一緒に屯所に戻った。





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