新選組と最強子供剣士
ヒュン


一瞬の出来事。


鋭く早い一太刀は男の刀を飛ばし、飛ばされた刀は僕の目の前で刺さった。


刀を飛ばされた男は腰を抜かし、それから立ち上がると走り去っていった。


‥‥‥よし、帰るか。


チャキ


その場を去ろうとすると、首筋に冷たい感触。


後ろには男がいて、僕は刀を当てられていた。


まずい、動たら‥‥‥斬られる。


「おい小僧」


この男は、僕が動けば躊躇なしに僕を斬るだろう。


参ったな~


絶対に演技も効かなそうだし。


「貴様、その小太刀をどこで手に入れた?」


「こ、小太刀?」


予想外の質問に僕は驚いた。


それを相手が分かるように声を出す。


「‥‥‥答えろ」


「え、えっと、鍛冶屋さんに、もらったもの、
なんだけど‥‥‥」


「ほぉ」


首に生温い感触がした。


肌が少し斬れて血が流れている。


くっそ、この時代の着物だから首の傷は隠せないのに。


‥‥‥動けない。


この人、驚くほど隙ないんだけど。


目が合ってないのに何か相手の目が怖いんだけど。


やばい、どうしよう。


「おいお前!何やってるんだ!?」


必死に考えていると、新八さんの声が聞こえてきた。


そして複数の足音。


よっしゃ、新八さんナイスタイミング!


「‥‥‥チッ」


男は舌打ちすると、刀をしまう。


そして風のように去っていった。
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