新選組と最強子供剣士
とりあえず口止めも必要無さそうだ。 


落ち着け僕。


膝の上で寝ている叶を撫でながら、小さく深呼吸をする。


「確認。なんでそのことを僕に明かした?黙っているっていう選択肢もあったでしょう?」


「そうですね、私は嘘は得意な方ですが、多分あなたにはバレてしまう可能性の方が高いでしょう。今日の北凪君を見て、そう判断したからです」


「それだけ?」


なるほど。


ずっと騙し通せる自信がなかったと。


でも、それを話すだけじゃ山南さんにメリットがないよなぁ。


そんなバカには見えないし‥‥‥


「もしかして、僕の信用を買おうとしてる?」


「おや、正解です。信用は大事ですから。それに、君は私のことを避けていたでしょう?いい機会だと思いまして」


うん、マジですごい。


信用はお金を積んでも買う価値のあるモノ。


それに、バレた以上、この人を信用するしか僕に選択肢はない。


今、山南さんに死なれたら新選組は困るだろうし。


「うぅ、わかったよ。僕の素姓を明かせばいいんでしょう?多分、かなり信じられないと思うよ?」


「はい。よろしくお願いします」


ニコニコと微笑む山南さん。


多分、立のことも疑ってるだろう。


僕の失敗だ。


ごめん、立。


「基本的には嘘は言ってない。名前も親がいないも本当。わからないことがあれば土方さんか沖田さんに聞くことをオススメします」


「土方君と沖田君は知っているんですか?」


「この屯所内で今現在、僕の本当の素姓を知っているのは、北凪立花、土方歳三、沖田総司、
山崎丞の4人です」
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