新選組と最強子供剣士
「わっ!なんだよ!」


「お前、苦労してきたんだな~」


「剣壱!俺がお前の兄ちゃんになってやる!」


「えぇ!?七郎が兄なんてごめんだよ!」


僕が言うと、周りにドッと笑いが起きた。


七郎は、ガーンとショックを受けたようで凹んでしまった。


そんな明るい空気の中で僕に、探るような目線を向けられていることに僕は気づいていなかった。





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楽しいお食事タイムが終わり、僕は藤堂さんの部屋に戻っていた。


藤堂さんは、巡察とかで隊士を引き連れてどこかへ行った。


巡察かぁ~僕も行きたかったな~


今のうちに屯所探検でもしようかな。


でも、かってに部屋からでたら怒られるかな?


あ、そういえば僕って、家事の手伝いしないといけないんだっけ。


じゃあ、屯所うろうろしても問題ないじゃん!


上にまだ監視がいるけど無視無視。


剣壱、いざ!まいる!


襖を開けて廊下に出る。


部屋の外は誰もいなくて、僕は自由に歩き出した。


周りに気を配りながら歩く。


適当に歩いていると、井戸発見。


うわ~本物みるの初めて。


井戸の中を覗くけど、今は夜なので真っ暗で何も見えなかった。


幽霊出てきそうだな~
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