新選組と最強子供剣士
2日過ぎると、僕の身体は元通りになった。


監視の山崎さんは医療班にも所属していて、高熱を2日で直した僕に驚いていた。


「んー直った~」


籠もっていた部屋の前で伸びをする。


すると、山崎さんがやってきた。


「剣壱君、まだ安静にしてないと」


「大丈夫だよ!熱なら昨日もう引いてたし、身体も全然元気だから!」


山崎 丞‥‥‥新選組の監察で大阪出身。


隊士達の情報によると、隊士達の診療を行っている松本良順という先生から医学を学んでいて、今では新選組の医者という存在。


性格は穏やかで素直らしく、隊士達からの印象もいいみたい。


日本人にしては色黒で背が高く、土方さんにも引けを取らない美男子。


性格もよくて仕事もできて容姿もいい。


神様は非常に不公平だ!


おっとおっと‥‥‥感情が入っちゃった。


「山崎さん、僕土方さんの所に行ってくるね!
じゃ、またね~」


「え、ちょ‥‥‥」


山崎さんの返事を待たずに走り出す。


あの人、ちょっと苦手なんだよね。


なんてゆうか、大事にされてるんだよね。


ま、優秀な人だから新選組にとって欠かせない人材なのはわかるんだけど。


だから、まんがいち何かしちゃったら怒られるだろうし。


そんなことより、土方さんの部屋は‥‥‥


「お、剣壱、何急いでんだ?」


「あ、新八さん!」


土方さんの部屋に向かう途中、新八さんと遭遇した。


「お前まだ病み上がりだろ?大丈夫なのか?」


「全然!僕、もう元気だよ!」


新選組に入って数日、今一番仲が良いのは多分新八さんだろう。
< 80 / 416 >

この作品をシェア

pagetop