新選組と最強子供剣士
僕は片っ端から持った剣の鞘を少し抜いて刃を見る。


金田さんは抗議するが、親父さんは黙ってこっちを見ていた。


「お、これは‥‥‥」


1つの剣の鞘を抜くと、いい感じの物を発見。


へぇ~なかなかいいもんあるじゃん。


てゆうか、本当にこれが安物なのか?


僕は小太刀の鞘を全て抜き、刃を見る。


「‥‥‥いい刀」


「ほぉ、小僧、刀の良し悪しが分かるのか?」


そりゃあ本業で刀使ってましたから。


自分の武器の良し悪しは分かっていた方がいいからね。


風が吹き、ヒラヒラと落ち葉が落ちる。


ヒュン


「!!」「!!」


僕はその落ち葉を真っ二つにした。


親父さんと金田さんは驚いた顔をしている。


沖田さんは何かに感心していた。


「真っ二つだ‥‥‥」


金田さんが斬られた落ち葉を拾って言う。


うーん、この刀いい‥‥‥‥


欲しい、ものすんごく欲しい。


小太刀をジーッと見てしばらく考える。


お金持ってないんだよな~


「剣壱君、それ気に入っちゃったの?」


「そりゃあ、こんなにいい物気に入らないわけないよ」


ここ最近、真剣持ってなかったからな。


普段の習慣って感じかな?


未来では毎日稽古してたから。


「親父さん!」


「なんだ?」


「この小太刀、僕絶対に買いにくるから、それまでに売らないでくれる?」
< 85 / 416 >

この作品をシェア

pagetop