恋愛ケータイ小説倶楽部
私は見覚えのあるタイトルが目に入ってきた。


現代文の授業で勉強している『こころ』。


『こころ』の内容は上、中、下になっている。


しかし教科書に載っていたのは下の『先生と遺書』のみで、しかもそれは抜粋されていて少しの部分だけだということを大川先生が授業中に言っていたのを思い出した。


その前後の文章に少し興味があった。


これ、読んでみようかな…


私は本を手に取ろうと背表紙に手を添えた。


その時。


私のすぐ真横に人の気配を感じた。


「かーのじょ。いい本のセンスしてるね」

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