超能力者も恋をする
「あっ!いた!」
先輩が見つけて指差す方を見ると、小さな橋の下の隙間、鉄骨の骨組みの小さな四角くなったスペースで白い子猫が鳴いていた。

恐らく橋の骨組みを伝ってそこまで降りてきたのはいいが、そこから動けなくなってしまったんだと思う。子猫も脱出しようと前足を伸ばして隣の鉄筋に移動しようとするが、落ちそうになって寸での所でまた戻っていた。

「あー!あの子落ちそうで危ないですよ。先輩どうしましょう?!」
「助けてあげないと!」
すると隣にいた先輩はもうすでに橋に向かって行っていた。

橋の脇には川沿いに鉄製の手すりが設けられていて、手すりに捕まって手を伸ばせば子猫に手が届きそうだった。
手すりの下はすぐ川になっていて先輩は思いっきり手を伸ばして子猫を掴もうとしていた。
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