メシトモ!
「そう」
紗希さんはコーヒーを両手で包むように持ち、それを見つめながら話始めた。
「私、最低なことをしてまったんです。佐々木君のドレスが認められるようになって、どんどん仕事が増えたんです。すると佐々木君は私を見てくれなくなりました。でも、ドレスができあがったときの佐々木君の表情は希望に満ちていて、生き生きしていたんです。だから、私はそばで見守ろうって思っていたんですけど」
小さなため息を吐いて、紗希さんは話を続けた。
「でも、女の醜い欲が出てしまって。彼が"Maria Afternoon"のデザイナーだって公表してほしいと思っちゃったんです。彼のビジネスパートナーもそれを望んでいる節があって、そのパートナーに“彼が公表してもいいって言ってます”って。でもそんな嘘はすぐにバレますよね。佐々木君にすごく責められました。あの穏やかな彼からは想像できないくらい。当然のことですよね」
私はただ紗希さんの顔を見つめた。紗希さんは自分のペースで話を続けていった。
「あんな素敵なドレスを作っているんだから公表しないなんておかしい。そう言って、彼に詰め寄ったんです。彼のため、なんて御託を並べていたけれど、本当は違っていた。どこかで"Maria Afternoon"のデザイナーが彼氏ですって、優越感に浸りたかったんだと思います。佐々木君との時間が減って、寂しくなって、そんなことを考えてしまったんです」
紗希さんはコーヒーを両手で包むように持ち、それを見つめながら話始めた。
「私、最低なことをしてまったんです。佐々木君のドレスが認められるようになって、どんどん仕事が増えたんです。すると佐々木君は私を見てくれなくなりました。でも、ドレスができあがったときの佐々木君の表情は希望に満ちていて、生き生きしていたんです。だから、私はそばで見守ろうって思っていたんですけど」
小さなため息を吐いて、紗希さんは話を続けた。
「でも、女の醜い欲が出てしまって。彼が"Maria Afternoon"のデザイナーだって公表してほしいと思っちゃったんです。彼のビジネスパートナーもそれを望んでいる節があって、そのパートナーに“彼が公表してもいいって言ってます”って。でもそんな嘘はすぐにバレますよね。佐々木君にすごく責められました。あの穏やかな彼からは想像できないくらい。当然のことですよね」
私はただ紗希さんの顔を見つめた。紗希さんは自分のペースで話を続けていった。
「あんな素敵なドレスを作っているんだから公表しないなんておかしい。そう言って、彼に詰め寄ったんです。彼のため、なんて御託を並べていたけれど、本当は違っていた。どこかで"Maria Afternoon"のデザイナーが彼氏ですって、優越感に浸りたかったんだと思います。佐々木君との時間が減って、寂しくなって、そんなことを考えてしまったんです」