メシトモ!
「へえ、そうなんだ」

 自分がその佐々木さんと偶然といえども夕飯を食べましたとは、なんとなく言いにくい。

「でもさ、顔はいいんだけど無愛想なんだよね。仕事は完璧にこなすし、こっちの質問にも丁寧に答えてくれるんだけど。あー、無愛想って言うか、あんまり笑わない。いや、それが無愛想なのか」

「へえ」

 加絵の話を聞きながら、あの居酒屋での佐々木さんを思い出した。

 二時間くらいしか一緒には居なかったけれど、私の知っている佐々木さんとは全く逆の人だ。笑い上戸で、独特の面白さを持つ人だった。

「最初、見たときは、ちょっと狙おうかなって考えたけど、無愛想な人は苦手だからやめた。人には最低限の愛想を持っていてほしいのよ、私は」

「佐々木さんは仕事にストイックなタイプなんじゃない」

「そうかもね。別に仕事がやりにくいことはないし、イケメンと話せるし、そんなに悪くないからいいけど」

「加絵の面食い」

「イケメン好きですよ」

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