メシトモ!
「いや、無理でしょ。なんかすごいドレスメーカーみただし。レンタル料がいくらになるかも想像つかないよ」

 運ばれてきたパフェを食べながら「そうだけどさ」と加絵が言った。

 こういう女子思考が薄い私は、加絵みたいな女子思考を見習うべきだなと思う。ただ、見習ってもうまくいかないことが多いけど。

 パフェが食べ終わり、会計を済まして、私たちはファミレスを出た。

 夜になれば、まだ寒さが残っている。私も加絵も、鞄からストールを取り出し首に巻きつけた。

「やっぱりまだ冷えるね」

 信号待ちで加絵が軽く手を擦りながら言った。

「そうだね。これが五月になると急に暑くなるんだよね。そう思うと少し気が滅入る」

「そう、寒いのもきついけど、暑いのもきついよね」

 信号が青に変わり、目の前にそびえ立つ駅へと歩く。ちょうど仕事帰りの人が多く、横断歩道はたくさんの人が行き来していた。

「じゃあ、お疲れ様。明日も一日頑張りましょう」と言って、いつものように加絵が定期入れを顔の高さにまで上げた。

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