メシトモ!
「今、時間あるから。そのままロビーに居て」

「ありがとう」

 電話を切り、キーホルダーから実家の鍵を外した。そして早歩きでロビーへ向かった。

 ロビーに行くと、涼太が柱の近くに立っていた。

「涼太、はい鍵」

「悪い、姉ちゃん」

 涼太は鍵を受け取ると自分のキーホルダーに付けた。それには微妙なS字カーブを描いている鍵もあった。一体なにをして鍵が曲がったんだろう。

「いいよ、別に。ねえ、また身長伸びた?」

「ああ、三センチくらいだよ」

 弟の涼太は二十歳を過ぎても背が伸びている。おかげで身長は一八一センチが一八四センチになっていた。全く羨ましい限りだ。私は高校三年で成長が止まってしまったのに。

「仕事中、ごめんな。今日のお礼に家で晩飯作るけど」

「本当? じゃあ今日は実家に帰る。パスタが食べたい」

「了解。じゃあな」

「うん」

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