メシトモ!
私は高層ビル群の合間から、広いとは言えない空を見上げて言った。
「そうですね。この空みたいな濃いオレンジっていいですよね。仕事柄、淡い色を使うことが多くて、時々、濃い色の服をデザインしてみたくなるんですよ」
「そうですよね。ウェディングドレスだと白かパステルカラーですよね」
少し上の方に視線を置きながら歩いた。空の色を少しでも見ることができるように。
「夕飯どこで食べましょうか?」
「あの僕がよく行くお店でもいいですか。ここから二駅先にあるんです」
「佐々木さんのお勧めですか? 行きたいです」
「そんなに期待しないでください。特別高級なお店でもないんで。どこにでもある普通のお店ですよ」
「でも美味しいんですよね?」
「それは保証します」
「なら、やっぱり期待します」
久しぶりに話す佐々木さんは、前の時のような佐々木さんらしい口調ではなく、真面目な敬語だった。ちょっとした知り合い、仕事での知り合い、そんな私たちは少し会わないだけで元に戻ってしまう。そのことを少しだけ寂しく感じた。
「そうですね。この空みたいな濃いオレンジっていいですよね。仕事柄、淡い色を使うことが多くて、時々、濃い色の服をデザインしてみたくなるんですよ」
「そうですよね。ウェディングドレスだと白かパステルカラーですよね」
少し上の方に視線を置きながら歩いた。空の色を少しでも見ることができるように。
「夕飯どこで食べましょうか?」
「あの僕がよく行くお店でもいいですか。ここから二駅先にあるんです」
「佐々木さんのお勧めですか? 行きたいです」
「そんなに期待しないでください。特別高級なお店でもないんで。どこにでもある普通のお店ですよ」
「でも美味しいんですよね?」
「それは保証します」
「なら、やっぱり期待します」
久しぶりに話す佐々木さんは、前の時のような佐々木さんらしい口調ではなく、真面目な敬語だった。ちょっとした知り合い、仕事での知り合い、そんな私たちは少し会わないだけで元に戻ってしまう。そのことを少しだけ寂しく感じた。