メシトモ!
「なんだか楽しそうだね」と言った佐々木さんは頬杖を付き、メニューを片手で押えながらこっちを見ている。

「楽しいというか、贅沢だなとは思っています」

「贅沢?」

「だって、美味しいものを食べながら、次食べるものを選ぶって贅沢だと思いません?」

「そうだね、贅沢だ。食べ物のことだけを考えられるなんて」

「でしょ。人って、食事していても仕事や明日のこととかを考えちゃいますからね」

 クラッカーの上には、生ハムやトマト、ツナサラダやポテトサラダが乗っている。あまりに美味しくて、食べる手が止められない。

 あ、そういえば今日の夕飯は涼太のパスタだったんだよね。なんかパスタが食べたい。メニューには五種類のパスタがあった。

「私、ほうれん草とエビのトマトクリームパスタがいいです」

「パスタか、いいね。僕もパスタにしようかな。僕はアスパラとトマトのジェノヴェーゼパスタにしよう」

 追加オーダーを済ませると「杉山さんって、ボードゲーム好き?」と、佐々木さんが聞いてきた。

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