メシトモ!
「子供のころはよく遊んでましたよ。それがなにか?」

 佐々木さんは私が背を向けている方向を指さした。

「あそこの棚。結構、面白いものが置いてあるんだよ」

 その棚に目を向けると、少し小ぶりな箱や小さな籠がいくつも置かれていた。

「ちょっと見に行こう」

 佐々木さんが立ち上がり、その棚の方へと向かった。棚をしげしげと覗く佐々木さんの横に立ち、私も目の前にある箱を開けてみた。

「あ、ダイヤモンドゲーム」

「杉山さん、知ってるんだ、ダイヤモンドゲーム」

「はい。子供のころ、母や弟とよくやっていました」

 佐々木さんは籠の中に入っている、トランプや花札を手に取った。

 この棚には、昔ながらの電気を使わないゲームがたくさん置かれていた。

 ルービックキューブ、オセロ、チェス、囲碁、将棋、知恵の輪、パズル。どれも本格的なものではないけれど、テーブルで広げて遊ぶにはちょうどいいサイズのものばかりだった。

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