メシトモ!
 一体、なにを言われるのだろう。今日の食事代は私が奢るみたいなことだろうな。まだ月末ではないけど出費は抑えたい。

 佐々木さんはどんどん駒を進めていき、あと二つの駒が移動すればいいだけ。私の方はあと五つも残っている。

 ああ、負けだ。これ絶対に勝てない。デザインが浮かばないときにゲームをやっているだけあって強いんですけど。

 佐々木さんが最後の駒を置いた瞬間「僕の勝ちだね」と言った。

「はい、負けました。なにをすればいいですか? ご主人様」

「自分から罰ゲーム増やしてない? ご主人様って。杉山さん、また僕と一緒にご飯を食べてください」

「え?」

「え、じゃなくて、はいでしょ」

「あ、はい」

 佐々木さんは鞄からスマホを取り出した。

「ほら、杉山さんも」

「え?」

「連絡先がわからないと約束できないでしょ」

< 66 / 235 >

この作品をシェア

pagetop