未知の世界3
〜医局では〜
進藤先生、佐藤先生、そして佐藤先生のお父さん三人が難しい顔で話していた。
「これはまずいですね。連絡頂いた時よりも状態悪い。」
「そうなんだ。熱を何度も出す上、食事を摂らないから、体力がどんどん落ちていっている。
入院し始めの体重から、5キロも落ちている。元々標準体重もないのに。」
佐藤先生と進藤先生が話す。
「それで、かなちゃんは何て?」
お父さんさんが進藤先生に聞く。
「手術は拒否してます。理由は分かりません。
投薬治療をして欲しいといっています。
説得も熱がほとんど出ているので、なかなか思うようにはいきません。」
「私たちがもっと早く帰っていればな。」
「いえ、佐藤先生には無理言って、申し訳ありません。」
進藤先生はお父さんに深く頭を下げる。
黙っていた佐藤幸治先生が、
「俺が、
説得します。
進藤先生は、手術の段取りをお願いします。
熱は出てますが、話はできるはずです。
今以上に悪化したら、手術できなくなる。
熱が引き次第、手術します。」
「そうだな。
かなちゃんの手術をしたくない理由、それを明らかにして、 必ず手術しよう。
幸治、お前は大丈夫なのか?」
「え?」
「お前の大切な人の命だろ?
手術室に入れるのか?」
「大切な人だから、入るんです。
俺の手で、必ず成功させてみせます。」
佐藤先生はそういうと、医局を出て行った。