未知の世界3
目を覚ますと、心なしか体が軽くなっていた。
私の隣に寄り添ってくれていたのは、お母さんだった。
お母さんの温もり、最初は恥ずかしさばかりがあってなれなかったけど、今では辛い時、この温もりを求めてしまう。
帰国して一週間も経っていないのに、お母さんの温もりが懐かしく感じる。
この温もりを、いつの日か私も自分の子供に、そして愛する幸治さんにあげれたらいいのに。
なんか不思議。
数日前に私はもう、人生を終わりにしてもいいって思っていたのに、なんでいつの間にか、まだ生きたいって思ってるんだろう。
幸治さんにもこんな風に生きる希望を与えてもらったことがあった。
今回はお母さんかな、佐藤一家には本当、頭上がらない。
いつも不思議な気持ちになる。
なんてことを隣にいるお母さんに見ながら思っていると、お母さんが私に気づいた。
「かなちゃん、どう気分は?ん?
笑ってる…?」
私はお母さんの顔を見て、笑みがこぼれた。
「お母さん…、ありがとう。」
「何言ってるの、そんなしんみりと!」
お母さん、どこか恥ずかしそうな感じ。
「私、生きてて良かった。お母さんに会えて良かった。」
私の素直な気持ち。
今言わなきゃこの先言えない気がした。
「今言わなくてもっ!そういうのは幸治との結婚式の日に言わなきゃぁ。」
「なっ、、、、!」
結局私が最後には恥ずかしい思いをしていた。
そんな話をしていると幸治さん入ってきた。
お母さんは席を外して、部屋から出て行った。