未知の世界3
やごな大学救急センターでは~
ガラガラ、ガラガラ
患者を乗せたストレッチャーが救急センターに到着した。
「お願いします。
患者は鈴木かなさん、19歳。
大学での飲み会を終えて、居酒屋の歩道上でタクシーを拾おうとしたところ、ふらつきながら歩道に倒れこみ、車と接触し、全身を強打したもの。
救急隊到着前に、吐血しています。
開眼しているものの、呼びかけには応じません。
血圧、心拍は、、、、、
一緒に飲んでいた人によると、未成年のためアルコールは飲ませていないようですが、若干アルコール臭がします。」
と救急隊から医師へ報告されながら、患者を乗せたストレッチャーは処置室に入る。
「1、2、3っ!」
掛け声でベッドに移り、医師が声を掛ける。
「鈴木さん!鈴木かなさんっ!わかりますかー?ここ、病院ですよ。
わかったら、手を握ってください。」
と大きめの声で話しかけ、患者の左手を握る。
しかし、患者からの反応はない。
「すぐ、CT撮って。」
看護師に酸素マスクをされ、処置室から移動させられる。
「親御さんに連絡取れるー?」
と医師が看護師に言う。
「携帯電話等を調べましたが、そのような人はいません。
ただ、『佐藤幸治』さんという方と接触があるようです。この方って、、、」
と言うと、看護師と医師が顔を合わせる。