男装騎士~それから~
エリサさんのところに通い始めて二月ほどたった。
その日もまた、僕の足はエリサさんの店に。
バリン!
ガシャン!
目の前で、店の窓ガラスが盛大に割れた。
中からは悲鳴が上がる。
バタバタと、客が中から逃げだしてくる。
僕は慌てて中にはいる。
そこには大柄な男が数人武器を持ち中のものを壊していた。
その中で、怯えながら身を寄せ合うエリサさんと父親の姿を見た。
その時に、僕の中で何かが音を立てて切れた。
一人の男に体当たりをし、怯んだ隙に転がっていた椅子を男に叩きつけた。
僕に気づいた男たちが標的を僕に変え、襲い掛かってくる。
僕は必死に男たちの攻撃をよけ、反撃する。
度々、向こうの攻撃がよけきれず体に何個も擦り傷や痣を付けながら。
必死で、戦っていた。