男装騎士~それから~




「バカ野郎!」




レオさまの怒号。
それは、僕に向けられていて。



あの後、騒ぎを聞きつけた町の人が城に応援を呼んでくれあの男たちは全員捕らえられた。
僕は全身傷だらけで応援で駆けつけたノアに連れられ医務室へと運ばれた。


エリサさんとは、言葉も交わしていない。




「お前は仮にもこの国の騎士なんだ!お前の行動が、この国の印象に繋がる。それくらい、わかっていただろう!」

「・・・はい」

「いくら国民を脅かす悪党だからと言って、半殺しにするのはやりすぎだ」





訳が分からなくなった。
エリサさんが怯えているのを見て。


彼女に向けられた狂気を見て。




なにも、考えられなくなった。
気づいたら戦ってた。




気づいたら、相手を再起不能になるまで痛めつけていた。





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